ものづくりの現場から(33) 延反(えんたん)
【NO.33 延反(えんたん)】
GRAVITAのソファに使うファブリックは、主にイタリアで織られ、
反物の状態で船に乗り海を渡ってやってきます。
ソファ工場に到着し、いよいよカバーに
仕上げられる時にまず行う作業がこの【延反】。
作業台に広げてすぐに裁断するのではなく、
空気を含ませるようにやさしく上下に揺らして、
生地の緊張を解いてあげるのです。
そうすることで、編み目が安定し、
裁断した後の伸縮も防止できます。
左手で生地を波を描くように揺らしながら、
右手に持った長い棒でやさしくなでていく。
このひと手間で、仕上がりが全く違ってきます。
あっという間の作業ですが、これがなかなかの難しさ。
専用の機械も市販されているらしいのですが、
GRAVITAでは職人が編み目や生地の状態を確認しながら、
手作業で行っています。
なんだか生地と会話しているような、ほほえましい光景でもあります。
GRAVITA
石川県金沢市長土塀2-5-30
メリディアンコート 1F
TEL 076-222-5760
営業時間 11:00~19:00
定休日 木曜日