ソファまわりの色々な事柄について見聞きしたこと、

感じたことを綴ってまいります。

よろしくお付き合い下さい。

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　第54テーマ　「　　ものづくりのヒント　　　」

先日、GRAVITAのソファ工場の、ある職人から聞いた話が
とても興味深かったのでご紹介します。

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ものづくりに携わって20数年。

気づけば年の離れた後輩たちに

いろいろとアドバイスをする立場になってきました。

現場一筋に体で技術を覚えてきた私は、

言葉や数字を引き合いに出して

助言することが苦手です。

その代わりといえるかどうか分かりませんが、

決まって後輩たちに話すことがあります。

それは、「すべてのものに、ものづくりのヒントがある」ということです。

ソファを作っているのだから、いいソファをたくさん見ることは大切です。

世界中の人が憧れるハイブランドや

何代も受け継がれているソファ。

そのデザインや構造は素晴らしく、

ソファ作りに関わる者ならきちんと勉強しておくべきです。

いいソファをたくさん見て学ぶこと。

これは基本中の基本。

そのうえで

ソファ以外にも目を向け、

世の中にあるすべてのものをよく見るという姿勢も、

必要ではないかと思います。

なんでもいいのです。

例え100円ショップの商品でも、

世の中に送り出されたからには

それなりの理由とノウハウがあります。

そしてそこには必ず見習うものがあるはずです。

全てではなくその一部でも、

応用できるものがあれば、そこから

これまでにない、全く新しいソファが生まれるかもしれません。

これまでになかったものを生み出す「開発」や

既存のものをもっと使いやすく、買いやすくする「改善」は、

知ることを楽しむことから始まる。

職人歴が長くなるほど、そう強く感じます。

これは、ソファなどのものづくりに限らず、

すべての仕事に共通することかもしれません。