ソファについてのいろいろ話(60)

ソファについてのいろいろ話

sofastory_bnr

ソファまわりの色々な事柄について見聞きしたこと、

感じたことを綴ってまいります。

よろしくお付き合い下さい。

*    *   *   *   *   *

 第60回テーマ 「 高品質ソファの未来基準を目指して 」

 

家や車、家電に比べて

ソファやベッドの品質について

重要視している人はまだまだ少数ではないでしょうか。

 

しかし、改めて考えてみると

全体重を預ける数少ない家具がソファやベッド。

なかでもソファはいろいろな人が使うことや、

時には勢いよく身を預けることを考えると、

“人命に関わる”と言っても過言ではありません。

suwari

 

実は、GRAVITAの創業者は

以前、自動車部品の開発に携わっていました。

GRAVITAのソファには、

前職で身に付けた人命を最優先にした

ものづくりの考え方を採用しています。

 

こんな話をご存知でしょうか。

車の部品の一つであるドアの取っ手は、

外からの衝撃を受けた時、砕けて粉々になると、

どんなに高品質でも、どんなにコストを抑えることができても

不合格。採用されません。

door

その理由は、ドアの取っ手がなくなってしまうと、

外からドアを開けて人を助けることができないから。

折れても曲がっても、どんな形であれ、取っ手が残っていれば

ドアを開けることができる。

ドアが開けば命を助けられる。

 

つまり、

車は命を乗せている。

そういう考えに基づいているのだそうです。

 

GRAVITAのソファも

命を預かっているという気持ちで

作っているのは同じです。

 

例えば、ソファの座面や背もたれに貼るウレタンの中には、

ボルダリングの練習場で床に敷き詰められているのと

同じ密度のものもあります。

壁の高い位置から落下する人を

無事に受け止められるほどの強度を持った

ウレタンということです。

 

また、ソファのボディは決してたわまないよう

頑丈な無垢材で組みあげた上、隅木でがっちりと固定、

さらに住宅を建てる時に使用する金具で

しっかりと留めます。

たわみはゆがみにつながるものであり、

後々いろいろな所に不具合がでる原因になります。

frame
wood 


ちょっと意外ですが、

車のボディも、特に高級車では同じ理由で

たわみがないよう作られており、

道に沿うようなしなやかさは

サスペンションで出すそうです。

 

GRAVITAのソファ工場が創業して15年。

当時、日本のソファの品質は

まだまだ低いものでした。

「ソファにそこまでの品質を求めていない。

オーバークオリティだ。」

と言われたこともあります。

しかし、この15年の間、GRAVITAでは

1台も壊れたソファはありません。


GRAVITAソファの品質が

いつの日かソファ作りの基準になる日が来ると信じて、

これからも、命を預けられる家具を作り続けます。

 grfn