ソファについてのいろいろ話(23) 「機能とバランス(1)」
ソファまわりの色々な事柄について見聞きしたこと、感じたことを綴ってまいります。
よろしくお付き合い下さい。
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第23回テーマ「 機能とバランス(1) 」
座面、背もたれ、クッションなど、
ソファはさまざまなパーツで構成されています。
そのパーツそれぞれに、広さ、高さ、沈み込みといった“違い”があることで、
ソファにバリエーションが生まれます。
その“違い”は、
そのソファが「どう使われるのか」によって熟考されたもの。
単なるデザイやナーの好みや遊び心ではないんです。
例えば、一人掛けの【sofa T】
このソファの特徴の一つは、アーム(肘置き)の幅が
とても細くデザインされていること。
これは、寝ころんだりするのではなく、足を床について
比較的きちんとした姿勢で座るソファであることを踏まえ、
座面を広くとってゆったり感を出すためのバランス。
一方、こちらのソファを見てみると、
テレビを観ながらゴロンと横になったり、お昼寝したり。
長時間過ごしても快適であるように、仕切りのない一枚の座面になっています。
そして、アームはしっかりとした幅があり、枕代わりにしたり、
家族がちょっと腰掛けたりすることもできるバランス。
このように、ソファのバランスには、
どんなシーンでどのように使われるかという機能と
密接な関係があります。
イタリアのソファにみられる太いアームもしかり。
重厚感や高級感をかもしだす他に、
靴を履いて過ごす文化圏ならではの、
気軽に腰掛けられる場所という機能もあります。
生活に密着した機能によって
ソファに求められるバランスがあるという
分かりやすい例ですね。
機能とバランスのお話、次回も続きます。。。
2014.7.31