ソファについてのいろいろ話(37)
ソファまわりの色々な事柄について見聞きしたこと、感じたことを綴ってまいります。
よろしくお付き合い下さい。
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第37回テーマ 「 形をつくる 」
ソファを生み出し、設計図を描くのがデザイナーなら、
その設計図に基づいて、実際の形を起こすのが現場の職人。
ソファは単にまっすぐな木を組み合わせている訳ではなく、
背もたれがアーチになっていたり、
肘置きの角が丸みを帯びていたり。
このような使い心地をUPさせるデザインの機微を
どう形にするのか。
それを考えるのもまた職人の仕事。
彼らはどんなソファでもひと目みただけで、
頭の中に部品の展開図を描けるといいます。
それほど、どこをどうつなげば、どんな形になるか
精通しているのです。
座り心地についても、
クッションのかたさや体の沈み具合など
細かな部分についての判断は職人に任されています。
木の体への当たりの軽減と強度のバランスや、作業効率、
コストの問題などさまざまな問題を考慮しながら最善策を導き出し、
木工とウレタンを貼る職人とで
仕事分担を決めます。
このようにGRAVITAのソファは
単なる“こなし”仕事からは生まれないもの。
職人が経験と知恵を結集し、
頭で考え、手を動かして作る最終形です。