ソファについてのいろいろ話(52)
感じたことを綴ってまいります。
よろしくお付き合い下さい。
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第52テーマ 「 GRAVITAソファ工場の創設期 」
今から15年前。
世界中がミレニアムに沸いた2000年に
GRAVITAのソファ工場は産声を上げました。
とは言っても、今のような体制とは程遠く、
「 長く使える本当にいい国産ソファを作りたい 」
その想いだけを持って立ち上げたベンチャー企業というのが実像でした。
現場中心の社員はわずか2人。
小さなコンプレッサーを稼動させ、
木工から座り心地の実現や調整、
仕上げ、梱包まで、縫製以外の何もかもを
担当し、1台のソファを仕上げるという
現在はスタッフも増え、
それぞれの担当を持って、皆の力を知恵を合わせて
ソファを作っています。
創設メンバーは言います。
「 最初は2人でソファを作っていたから、
1台を仕上げるのに随分時間がかかった。
夜遅くまで仕事をすることも珍しくなったし、
正直、効率は悪かったね。 」
でも、と続けます。
「 試行錯誤しながら、もっといいソファを作りたいと
もがいたあの時間が、今、たくさんのお客様から
注文をいただけるようになった品質の基本になっているし、
今後の開発にもつながっているのは間違いないと思う。 」
担当や経験、経歴、役職に関係なく
何かあればスタッフ皆で解決策を考えたり、知恵を絞ったりして
よりよいものづくりをしようとGRAVITAソファ工場の空気は
創業時から受け継がれたものだったようです。
初めて聞いた、GRAVITAソファ工場誕生時の話
先輩と状況は違いますが、
考えること、やってみること、よりよいものを目指すこと
を忘れてはいけないと改めて感じ
とても興味深かったです。