ライターが綴るGRAVITA訪問日記(79)
ホームページ運営をお手伝いすることになった私、「はまこ」。
ソファや家具については素人の私が、GRAVITAを訪問し、
気になったこと、勉強になったこと、感動したことなどを記録していきます。
2016年2月20日
一生ものと謳われている
GRAVITAのソファ。
その根拠となるのが、この構造サンプルです。
GRVAという実際にあるソファの
中がどういう作りになっているのが
ひと目で分かるもの。
写真の右から左の順で
製造工程ソファが進んでいくのを表しています。
グレーの生地の状態が、ファブリックをかぶせる
最終仕上げ前ということですね。
ここで見てほしいのは、
使っている木材。
テーブルの天板にも使われる
厚みのある無垢材。
時には身を勢い任せに投げ出したり、
子どもが飛び跳ねたりすることもある
その荷重をしっかりと支える硬い木です。
手前に置いてあるサンプルが
ちょうど肘置きを取り付ける前の枠を一部抜粋したもの。
角のところ、よーく見ると
単に木材を繋ぎ合わせただけでなく、
凸凹の状態に加工して
組み合わせてあるのが分かると思います。
「組みつぎ」という技法で、
より強度が増すのだとか。
日本家屋や家具にも使われているのを
見たことがあります。
そんな技が使われているのですね。
ちなみにソファの裏も
こんな風に角に木当てています。
「隅木(すみき)」というそうで
四隅を支えて強度を保ちます。
下面に張り巡らされているウェビングテープは
1本に約20キロの重さをかけてしっかり留めてあります。
編み込むように張られているのは、
ハンモックのように網状にすることで
かかる圧力を分散するため。
GRAVITAのソファの適度な沈み込みの秘密は
ここにあります。
さらに、
触れると分かるのですが、
木材すべてに面とりがしてあって、
角張っているところがまったくありません。
なめらかで、ずっとなでていたくなるようです。
実はこれもウェビングテープの消耗を防ぎ、
快適な座り心地を長く保つためのもの。
ソファを構成する一つひとつに
意味があり、それを実現する技が隠されているんですね。
次回は座り心地を作るもう一つの技、
ウレタンのお話です。
はまこ。